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主に散文と短歌と短編/映画や本の話もします

윤호さん、僕の幸せはね

 

윤호さんの言葉を信じて、生きることを選ぶことにした。

 

윤호さんの辛に一本の線を引く人が、引くために一本を持って駆け寄る人が、この世界にいることを僕は絶対に忘れないし、何度だって思い起こすと思う。

 

윤호さんが誰かを救うように、僕を救ったように、僕はいつだってあなたが歩く道を照らす星になりたいと思う。月明かりに、太陽になれなくてもいい。遠い宇宙に浮かぶ、あなたに名も知られぬ星々のひとつになりたい。その星の灯火に、月影に、わたしたちの魂はあると信じたくなる。

윤호さんがこの曲を選んだ理由を、僕はよく知らない。だからこそ、この曲をうたう윤호さんの声の温度が温かくて泣いてしまったのかもしれない。言葉をなぞるように聴くたびに、まるで引き止められるようで、純粋な幸福を祈る言葉が降り注ぐようで。


윤호さんが、あまりにも優しくて、嬉しくて、どうしようもなくいたたまれない気持ちになる。だいじょうぶだよ、あなたの声があったら、あなたの踊る姿をみるだけで、あなたがいるだけで、僕らは大丈夫になれるから、윤호さんが幸せでいてくれたら、それが1番嬉しい。でも歌の言葉のように、それがあなたの幸せとしても、僕は引き止めてしまうかもしれない。そんなことがあるかもしれない。これはエゴだ。

だからどうか、윤호さんが、ATEEZが、誰もが、これからの未来が毎日進んで、ずっとずっと明日を抱きしめられますように。言葉足らずなままで歩くことができると信じていられますように。僕らはあなたの声の温度を忘れたりしないし、あなたの優しさを大切にして生きていける。

 

윤호さんが歩むと決めた道を、星々が照らせるように、月明かりの下で윤호さんが心のままに踊ることができるように、心から願っています。

 

윤호さん、僕の幸せはね、あなたがいることだったりするんですよ。


생일 축하해요. 윤호님.
이름 없는 별이더라도 당신의 길을 비추기를.

春の気配の中で、やわらかい光が溢れますように。

 

2024/03/24

泣かないけど

 音楽を聴くとき、映画を観るとき、本を読むとき、誰よりも泣きそうな顔をしているのだろう。誰かが命を懸けて作ったものだと思うからだと思う。だと思う、なんていう曖昧な言葉は、自分の感情すらうまく理解できていないからだ。

 自分の意思とは異なる場所で、突然溢れてきそうになる感情や涙に、どうしていいかわからなくなる時がある。夜は特にそうで、でも24時間366日いつだって、そうなのだ。不意打ちの感情にいつも溺れている。

同級生たちと別れたあとの普通列車から見る夕焼けと音楽、深夜にふと読んだ小説、昼間の図書館の隅、目が覚めた時に聞こえるキッチンから流れてくる水の音。真っ暗な冬の夜にアスファルトに座って文章を打つとき、スイッチはどこにでもあった。高校生のころからは特に。

泣いたりなんかしないけど、ずっと迫り上がってくる涙の味を飲み込んで生きている。痛みしか共通項のない人生なんか嫌に決まっているのに、痛みから上げた声によって生まれた繋がりの方がよっぽど強くて熱いような気がしてしまう。

1人でいる時、1番辛いのに、酷く楽だ。孤独なんて愛せるはずなかった。受け入れて飲み込む、体の奥底に沈めて、上から音楽や言葉で押し留める。

 

10-Jan-2023

夜が明けるのを待っている

 ブログを始めるなんて思ってもいなかった。嘘だ、文章を書けるならどんな媒体でもよかった。誰かを愛している記憶も、孤独を耐え抜く日々も、夜を待つ昼も、夜明けを待ってじっとベッドにいることも、全部忘れないように書き留めていたかった。

 

これを書いているのは眠れないからで、これを表に出すのは一人で抱えたくなかったから。海に流したボトルメールのようなこれを、誰かが読んでくれたらいいなと願っている。

ただ夜の明ける頃を待つのが少し息苦しくて、こうして何かを生み出そうとしている。一人じゃないって信じたいのかもしれない。

 

 インターネットに頼るのはあまりにも苦しい。こんなことなら早く死にたいなとか思う。夜明け前に眠れたらいいな。これを書いているのは日曜日から月曜日になった真夜中の2時過ぎで、TwitterにもInstagramにも誰ひとりいなくて、ふとした瞬間に思い出す過労死やホームレス殺人、ヘイトクライムとか、ミソジニーとか、好きな画家の作品に投げつけられた液体のこととか、そういうものに脳内が攪拌されて、自分のぬくもり以外で温まることができない夜を越えようとしている。

 音楽や文学、映画が好きなことが唯一の救いなのかもしれない。夜をひとりでなんとかして越える方法を知っている。J-POPから始まって、K-POP、HIP-HOP、クラシック、ROCK、どんな音楽も愛すようになった。ひとりぼっちのままで。読めない英語の本を買って、少しずつ読んだりする。

 安心して眠れたらどれだけいいだろうと思う。次の日、何もなかったらいいのに。たっぷりと眠って、夢の中で知らない誰かと朝日の出る直前の高速道路を、天国への道だと思い込んで、天井のない車で走りたかった。冷たい風が頬に刺さる感触も、カーステレオから流れてくる音楽が君とふたりだけが共有できた音楽だってことも、全部全部泣きそうになりながら夢見たかった。制限速度なんてない道を、夜明けを迎えに行くように走りたかった。一台だけの車が夜明けを探す世界で、孤独を忘れてしまいたかった。

 

 夢を見ることを恐れながら眠ることが、不安でたまらない朝を迎えなくていい日が来ないことが、起きてしまえば始まってしまう苦しみばかりを探してしまう日々が、どうしても怖い。朝起きれなかったらどうしようと、不安で仕方がない。こんなことを思わないで眠りにつけたらどれだけ幸福なんだろう。朝が来たら、大学に行って、課題をして、誰かに傷つけられないか、自分が誰かを傷つけないか不安になりながら過ごすのだろう。また夜が来て、おびえながら夜が終わるのを待って、また朝が来て、大学に行って、アルバイト先に行く。攻撃の標的になりませんように、誰かの嘲笑の対象にされませんようにと願いながらバイト先の扉を開ける。そういう日々が早く終わりますように。夜明けを待ちながら不安になるのはもう嫌だ。

 

ただ、夜が明けるのをひとりで待っている。

じっと、布団の中で、音楽を携えて、言葉をつづりながら。

 

 

2022-11-21 Monday 2:33